まいどです!コバヤシです。
ベネター製作に本格的に取りかかり出した2022年の夏以降、スプーンだけで釣りをしています、何を釣るにしても。
キッカケ
2015~2022年は前職の釣具屋さんの仕事で台湾に住んでいました、いま思い返すと2017年ごろから使うルアーの8割がスプーンになっていました。
スプーンが好きだからスプーンをよく使うようになった、というよりも、土地勘のない場所・国でどこで何が釣れるかわからない状況で、気付けば使っていた、という表現が正しいです。
昔おじいちゃんがトラウトの管理釣り場をしていてよく連れて行ってもらっており、幼少期からスプーンに馴染みがありました。
トラウトだけでなくバス等もスプーンやスピナーで釣っていた経験から、自然発生的にスプーンが見知らぬ場所で使うルアーの一番手になっていました。

経歴
ただ、ずっとスプーンを使ってきた釣り人なのかと問われればそうではなく、特に2011~2015年はバッチバチの琵琶湖バスアングラーでした。
しかもビッグルアージャンキーであり、メインで使用していたルアーはロマンメイドのマザーやネゴシエーター、ロマントリック、デプスの250など。
ソフトルアーもプロローグやレンジ、デプスのデカい系や長い系のワーム、ZBCのマグナムオールドモンスターなんかも好きでした。
メインはオカッパリだったもののレンタルボートや友達のバスボートにも乗せてもらって、流行りのルアーや様々なルアーを使っていました。
いま思うとこの経験が非常に役立っていると感じています、ひとつのモノを深く知るには他のモノにも詳しくないと「差」が分かりません。

拡大と縮小
台湾(台北)で生活するようになり、当然釣りのメインフィールドが台湾になりました。
そして日本にいた時とメインターゲットが変わり、ソルトゲーム中心のフィッシングライフへ。
釣りをする場所が海になり、また国も変わり、ぼくの釣りは大きく変化するコトに。
この頃から色んな場所で釣りをしたいという欲求が芽生え、視野が大きく拡大しました。
と同時に前述したようにスプーンを中心に釣りを組み立てるようになっていき、使うルアーの種類は縮小していきました。

具現化
釣りとは関係なく、台北での生活がブラスビーの設立にも大きく影響しています。
台北には様々な業界の日本人駐在員がいます、特にぼくが駐在していたのが年齢で言うと28~35歳の時、当時この世代のコミュニティが活発に動いており、自然と社外の「友達」がたくさんできました。
彼らから得た情報や知識によって株式会社ブラスビーを設立することができました、釣りの知識しかないとなると会社は作れません。
そして最も重要なのは、イメージの具現化です。
こんなルアーが欲しい!こんなルアーがあれば売れる!と思っている釣り人はたくさんいます。
そのアイディア自体は素晴らしいのですが、それをどのようにして具現化・実体化させるのか、という部分が非常に難しい。
さらにメーカーとして供給・流通させる規模となるとさらに難しい。
この部分も釣り以外の知識が必要なトコロでなので、海外駐在を経験させてくれた前職の会社には感謝しかありません。

理由
話が脱線しましたが、ぼくがスプーンだけで釣りをする理由、今パッと思いつくのが4点あります。
1.らく
使うルアーの数が少ないと準備、片付け、持ち運びなどすべてが楽になります。
めんどくさがりでミニマリストなぼくにはぴったり、結果的に釣行効率が上がり意外と釣果にも好影響を及ぼします。
2.困らない
持って行くルアーの数を少なくすると自ずとひとつのルアーに求めるコトが大きくなります。
汎用性。
様々な状況に対応する能力がないと困ります、そしてスプーンはユーティリティルアー。
なんでもできるとは言いません、浮かすコトはできませんし、逆にドン深で潮が飛んでいるような状況だとボトムを取れません。
それでも、様々なルアーを使ってきた中で最も汎用性は高いと感じています。
またぶつけたりフグや牙魚に噛まれても壊れるコトがありません。
3.答え合わせができる
何が要因で釣れたのか、何が原因で釣れなかったのか。
ずっとひとつのルアーで釣りをしていると、少なくとも色んなルアーで釣りをした場合と比較して明確になりやすくなります。
ぼくが釣りを好きな一番の理由はリアリティ、人間は忖度していくらでも嘘や建前を言えますが魚はそうはいきません。
彼らにとっては文字通り死活問題、人に忖度して釣れてくれるコトは一切ナイのでその反応は純度100%、リアリティが詰まっています。
その反応を得るコトが大好きで、さらにこうしたら釣れるんじゃあないかというコトを想像し、その答えとして釣れてくれた瞬間が至福。
その答え合わせをしやすくなる、というのもスプーンだけで釣りをする理由のひとつ。
4.釣れる
身も蓋もありませんが、スプーンは釣れる。
フラッシングが~とか波動が~とか言いません、そんなの魚に聞かないとワカリマセン、少なくともぼくには。
なのでこれは経験則です、決して釣りが上手ではないぼくにたくさんの良い思い出を作ってくれた、それがスプーン。
五目釣りだけじゃあない、エリアや使い方をアジャストさせれば狙った魚を釣るコトができる。
またほとんどのスプーンは鉛ではなく真鍮製、環境負荷の小さい素材です。
自然に対して比較的罪悪感を軽くできるのも精神衛生上有利、しっかり攻めるコトができるので結果として釣果に繋がります。

誕生
もともとぼくはルアーメーカーをする気はありませんでした、今の日本はルアー飽和時代、良いルアーが既にたくさんあります。
また在庫を持つ仕事もしたくありませんでした、単純にリスクが高いので。
ただ実際に釣具屋さんで働いていて、釣りをしていて、トラウトか北海道か沖縄でしか使われないスプーンってもったいないなぁという思いが日に日に膨張していきました。
また大手メーカーよりも優れたルアーは作れませんが、スプーンであれば僕以上にノウハウ・経験値を持っている人はいないんじゃないか、そう思って(思い込んで)ブラスビーの設立に至ります。
そしてぼくのスプーンのすべてが詰まったスプーンを作りました、それがベネターです。
一行で書くとサラっと簡単に作ったように見えますが非常に苦労しました、そのことは過去ブログにて。
ブラスビールアー第一弾「汎用型スプーン-ベネター-」開発記その1
ブラスビールアー第一弾「汎用型スプーン-ベネター-」開発記その2
ブラスビールアー第一弾「汎用型スプーン-ベネター-」開発記その3
ブラスビールアー第一弾「汎用型スプーン-ベネター-」開発記その4

ゴービヨンド
2026年3月26日現在、ベネターは3サイズです。
より重い番手、軽い番手を増やし、フルサイズラインナップしてベネターシリーズは完成となります。
ベネターシリーズの完成まではとにかくスプーンに尖ります、というか結局ずっとスプーンで釣りをしているのですが。
そして、ずっとスプーンだけで釣りをしていると見えてくる世界もあります。
その世界を、ベネターシリーズ完成後に具現化したいと考えています。