まいどです!こばやしです。
スプーンに付けるスプリットリングについてのお話です。
ベネターにデフォルトで付けているスプリットリングは既製品のオフセットタイプではなく、別注のストレートタイプを採用しています。
一般的にオフセットタイプ、ストレートタイプと呼ぶのか分かりませんがぼくはそう呼んでいます。
オフセットタイプとは皆さんがふつーに目にする、ほとんどのルアーに付いている一般的なスプリットリングです。
ワイヤーが重なっていない部分が斜めになっており、重心がまっすぐになることが特徴。
オフセットタイプのスプリットリング
一方、ストレートタイプとはワイヤーが全て直線でできており昨今では見ることもほぼなくなりました。
ストレートタイプのスプリットリング
基本的にオフセットタイプの方が利点が多いため最近のルアーにはほぼオフセットタイプが付いています、というかもはやオフセットタイプしかない...
ではなぜベネターにはわざわざ別注のストレートタイプを採用しているか、それにはスプーンの構造が関係しています。
トラウトをされる方はわかると思うのですが、スプーンって非常にスプリットリングを取り付けにくい!
アイがワイヤー(エイト管や貫通ワイヤーなど)でできているルアーはリングを取り付ける際、そこまで大きくリングを開く必要がないのでスムーズにできるのですが、スプーンはボディ自体にアイ、穴が開いている構造上大きくリングを開いて取り付ける必要があります。
エリアトラウト用のマイクロスプーンならまだしも、例えばベネター4.5g以上とかになってくると慣れないとなかなかスムーズに取り付けられません、慣れているはずのぼくもいまだにたまにミスります笑
ミスるとどうなるか、リングが開いてしまいトラブルの増加や強度の低下に繋がります。
トラブル増加、強度低下の具体例↓
・リングが開いたところにスイベルやフックが入り込みアクションの妨げになる
・スイベルの内径を圧迫してアクションの妨げになる
・最悪の場合スイベルやフックが外れる(さすがになかなかないですが)
・ウィードやゴミを拾いやすくなる
・リングワイヤーが一本の箇所が支点になることが増えて破断強度が下がる
などなど。
改めてなぜストレートタイプなのか、それは取り付ける時をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
オフセットタイプはアイの方向にワイヤーが寄ってきているため、ストレートタイプ以上に大きく開く必要がある。
⇒リングが開いてしまう確率が上がる。
装着時の手間や確実性と実釣性能など総合的に考慮した結果、ベネターにはストレートタイプを、となりました。
各サイズ想定されるターゲットに合わせて線径(強度)も変えています。
気になる実釣性能ですが、正直オフセットタイプとなんら遜色ありません。
アクションもこの程度の微細な違いでは影響を受けません。
ベネターをご購入いただいた方の中には「なんやこのヘンなスプリットリングは!」と感じられた方もいるかもしれませんが、こだわりのあえてのストレートタイプスプリットリングです笑
あと、例えばアマゾン川怪魚、南方のビッグゲームなどでは強いスプリットリングに交換したい!という方もいると思います。
今後、そこにマッチした強いストレートタイプのスプーン専用スプリットリングも考えています、24g以上のベネターを発売する時にでも。