ブラスビールアー第一弾、汎用型スプーン【ベネター】開発記その3

ブラスビールアー第一弾、汎用型スプーン【ベネター】開発記その3

まいどです!小林です。

ユーティリティスプーンを作るにあたり、アクションとウエイト(自重)の関係性をまずは突き詰めました。

スプーンにおけるウエイトは厚み、長さ、幅、形状、素材によって決まります。
同じ重さのスプーンでも薄くてシルエットの大きなスプーン、またその逆もあります。
まず単純に考えて、分厚いスプーンにすればシルエットを小さくでき、よく飛び早く沈ませることができます。
機能性のみを追求すると自ずと分厚いスプーンになりますが、大きな問題があります。
前回のブログに記しましたが、そもそも動きが悪くなるという大問題です。
逆に薄くすればするほどこの逆の方向性に性質が動きます。

また素材について、釣具を作るにあたって向いている金属は鉛、タングステン、真鍮、亜鉛、ステンレス、錫等があります。
この中で鉛、錫は柔らかい為スプーンのような平べったいルアーを作るには耐久面で不向き。
タングステンは原材料コストが高く売価が高くなりすぎるため現状スルー。
残った真鍮、亜鉛、ステンレスの中で最も比重が高い真鍮を素材に採用しました、市場にあるスプーンの9割以上は真鍮なのですが改めて考えたことにより納得感が出ました笑

各ウエイトにおける実用性とアクションの最高交差点を探るところからベネターの製作は始まりました。

実際に同ウエイトで厚みの違うプロトを作りテストを繰り返す。
しかし形状が違えば最適な厚みも変わってきます、この「厚み」と「形状」を並行して模索していくという作業がなかなかシビアでした。
そして各サイズの最適解を得ることができました。

機能性・実用性を考えてなるべく厚くしたいがアクションが良くないと意味がない、だから良いアクションが出る厚みで最も厚くする。という方針のもと進めていったテストとなりました。

 

次回はリトリーブ時のアクションについて、です。

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