ブラスビールアー第一弾、汎用型スプーン【ベネター】開発記その4

ブラスビールアー第一弾、汎用型スプーン【ベネター】開発記その4

まいどです!小林です。

今回はリトリーブ時のアクション、ベネターに求めたデッドスロー~速巻きまでの対応力についてです。

スプーンの動きは厚みや重さと形状によって変わってきます。
今回万能スプーンというテーマを掲げている以上、なにかに特化していないことに特化する必要があります。
リトリーブ時のアクションで言うとゆっくり巻いても速く巻いても釣れるスプーンです。

・スローリトリーブでもしっかり泳ぐ

・ファストリトリーブでもぐるぐる回らない(スプーンという特性上限界はあります、厳密に言うとかなり速く巻くと回ります。)

・ファストリトリーブでぐるぐる回ってもただ回るだけでなく、一定数一方向に回転したら逆方向に回転を切り替えて左右に蛇行しながら泳ぐ

・微妙な水流の変化や風、巻きスピードの変化によって時折抜ける動きをする

これらの特性を、遠投性能やフォールの質等の実用性を殺すことなく実現する必要がありました。
特に不要にぐるぐる回らない、時折抜ける動きをする、という2点においては魚が口を使うかどうかにおいて差が出ると感じているので強くこだわっています。
複数のプロト製作、テストを繰り返し全体的な形状設計の修正を行い、具現化することに成功しました。

一般的にネイティブトラウト用として世に出ているスプーンは川でアップに投げてもしっかり泳ぐ、という部分に注力しているモデルが多く、ここが多魚種用スプーンとの違いのひとつかなあと作ってみて感じたり感じなかったり。

 

そしてこちらの画像がフィンハンマード部分以外の各サイズ最終手打ちプロトです。

 

 

サイズが変わると動きが変わるためデータ上で等倍設計するのではなく、各サイズオリジナル設計です。
これにフィンハンマードを施しメッキ・塗装をしてベネターは完成となりました。

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